北海道大学シラバス
科目名[英文名]
一般教育演習(フレッシュマンセミナー)  Freshman Seminar
講義題目
北海道北部の自然と人々のくらし2009夏 
責任教員[ローマ字表記](所属)
笹 賀一郎[Kaichiro SASA](北方生物圏フィールド科学センター) 
担当教員[ローマ字表記](所属)
笹 賀一郎[Kaichiro SASA](北方生物圏フィールド科学センター)
秋林 幸男[Yukio AKIBAYASHI](北方生物圏フィールド科学センター)
門松 昌彦[Masahiko KADOMATSU](北方生物圏フィールド科学センター)
野村 睦[Mutsumi NOMURA](北方生物圏フィールド科学センター)
 
科目種別 全学教育科目(一般教育演習)  他学部履修等の可否  
開講年度   2009  開講学期 1学期  時間割番号 000148 
授業形態 演習  単位数 2  対象年次 1 
対象学科・クラス 基礎1-52組  補足事項  
 
キーワード検索
北海道北部、自然環境、くらし、林業、農業、漁業、地域振興、環境保全
授業の目標
 北海道における自然環境の一つの典型地域である北海道北部地域を対象として、自然環境と・その中で営まれている人々の暮らしを実際に見学・体験し、教員からの基礎的知識や情報の提供ならびに集団討議や学習報告会などを通じ、今後の学習や活動の参考となる経験や基礎的情報などを習得する。本演習は後期に開催される「北海道北部・冬の自然と人々のくらし」と対をなす夏期の演習であるが、冬季に関する資料の提供や説明をふくめて、北海道北部における自然と人々のくらし(生産活動や地域の振興・環境保全へのとりくみなど)について総合的な学習をおこなう。
到達目標
 北海道における自然環境と人々の営みについて、実際の体験を中心にして、総合的な理解を得る。また、教員や参加学生との討論などをもとに、自分の理解や考えなどについて整理をおこない、今後の学習や行動の参考となる基礎情報としてまとめあげる。
 具体的には、以下のような項目を中心に体験・学習をおこなう。1)気象や地形-地質・植生などの自然環境について、現状と氷期以降を中心とした地史や植生変化もふくめて理解する。2)北海道北部地域でおこなわれている人間活動について、農業(酪農)や林業・漁業・その他産業の状況を中心に、自然環境との関わりもふくめた理解をおこなう。3)環境保全や環境林造成などのとりくみについて体験・学習をおこない、北方地域における環境保全の課題やあり方について理解を深める。4)地球規模における北方圏の自然環境や人間の営みについても学習や意見交換をおこない、今後の学習や活動のための基礎知識や視野を広げる。
授業計画
1.開催予定の日程・対象地域
 演習は、2008年の9月下旬に、一週間(4泊5日、月曜日集合〜金曜日解散)のスケジュールで開催する予定。対象地域は、中川研究林(天塩中川町)・天塩研究林(幌延町)を中心とした北海道北部全域とする。

2.宿泊
 宿泊は、北海道北部の天塩中川町の北方生物圏フィ-ルド科学センタ-・森林圏ステ-ションの中川研究林・学生宿舎を利用する。

3.説明会
 事前に説明会を開催し、基礎的事項の学習や参加準備のための打合せをおこう。

4.主なスケジュール
予定している演習のスケジュ-ルと主な内容は以下のようである。
*第一日目(月曜日):チャーターバスで、北大(札幌)から中川研究林・学生宿舎まで移動(約6時間)。バスのなかでは、班分けや自己紹介・北海道北部の説明や意見交換をおこない、演習にたいする予備情報の整理と焦点づくりをすすめる。必要に応じて、途中での見学会もおこなう。
*第二日目(火曜日):中川研究林の対象として、1)北海道北部地域の多様な森林形態や森林施業の見学、2)河川地形・土砂移動・河畔林・水生生物などの河川(渓流)環境の観察・測定など。
*第三日目(水曜日):天塩中川町から稚内地方にかけての見学。北海道北部地域の気象・地質と植生、周氷河地形、中川町牧場・宗谷丘陵の畜産業、猿払村漁協、音威子府村「森と巧みの村」づくり、研究林を中心にとりくまれている研究活動など。
*第四日目(木曜日):天塩研究林を対象として、酪農業や林業をふくめた土地利用と流域保全状況の視察、森林の環境保全機能に関する研究サイトや森林(環境林)造成サイトの見学や調査体験など。
*第五日目(金曜日):総合的な意見交換とレポ-トの作成。午後に、学生宿舎出発。

5.講義・グループ学習・レポート
  夕食後の時間を利用し、簡単な講義や打合せをおこなう。また、各班ごとにグルー プ学習をすすめ、木曜日の夜に成果の発表会をおこなう。金曜日の午前中に、この演 習で学んだこと、疑問に思ったことや感想などについてレポートにまとめて提出する。
準備学習(予習・復習)等の内容と分量
 開講前の説明会において紹介する見学や実習内容について、配付資料や独自に探索する著書・HP・マスコミ情報などをもとに、基礎的情報や関心事項などについて整理しておく。
成績評価の基準と方法
 演習に臨む姿勢や、グループによる学習・報告、ディスカッションへの参加状況から判断される理解度合いなどをもとに、総合的に評価する。
テキスト・教科書
 説明会や演習の見学・調査などにあわせて、適当な教科書や著書などの紹介をおこなう。
講義指定図書
参照ホームページ


備考
 募集人数は、28人(1班7人×4班)程度を予定しています。参加費は、およそ9,000円(宿泊費・食費)になります。
 見学内容は、受け入れ先の都合などにより、一部変更になることもあります。
更新日時
2009/01/29 20:21:17