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オペレーションズリサーチ、数理モデル、最適化、意思決定 |
授業の目標 |
経営管理、生産計画における意思決定を支援する基本的数理モデルの構築法とその解法について学習する。 |
到達目標 |
(1)経営管理、生産計画における意思決定のプロセス 経営や計画における各種意思決定における、決定項目、使用情報に関する理論的背景 (2)数理モデル構築の方法論 分析対象の意思決定構造の特徴を抽出し、変数(パラメータ)と数式モデルあるいは手順を明確化する (3)数理モデルの解法とその応用 数式や手順の解法(アルゴリズム)について論考し、あるケースではエクセル(Excel)を使用して実際の意思決定現場における手順や方法を考察する
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授業計画 |
(1)下記指定教科書に沿って、以下の内容について講述するが、進行に応じて取捨選択する。 ・ORとは何か:ORの定義、歴史、効用(戦術とランチェスターの法則) ・階層型意思決定システム(AHP:Analytic Hierarchy Process):曖昧で定性的な評価をする際の意思決定分析手法と国際交渉における戦略研究への応用 ・予測モデル:回帰分析とその応用(経済予測、人口予測等)、直交関数系の応用 ・ゲーム理論:ゼロ和二人ゲーム、非ゼロ和人ゲームと経営の最適戦略選択等への応用 ・経済性分析:金利や利益計算に基づく意思決定手法、真の利益・損失計算と儲ける仕組みへの応用(利益計算とサンクコスト、金利変動と借り換えの意思決定) ・在庫理論(ビジネスとは在庫との戦いである):在庫の経営・会計上の意味(メリットとデメリット)、生産パラメータの変動と在庫の確率モデル、少数データの分散推定法 ・最適化問題:線型計画法(LP)、クーン・タッカー条件、シンプレックス法、輸送計画、動的計画法(DP)、色々な応用例 ・日程計画:PERT/CPM、プロジェクト管理への応用(プロジェクトはなぜ遅れるか?) ・待ち行列:基本モデル、生産システムへの応用、待ち行列ネットワークの基礎 (2)講義は教科書の内容について講述し、ついでそれを補完する形式で、応用や関連事項の解説を行う。関連事項解説に使用する資料のコピーはできるかぎり配布する(多分講義当日)。 数式はその導出過程を出来る限り省略しないで詳細に板書する。 時間があれば、教科書にはないが、「色々な面白い現象のOR的解析(普及理論とSカーブ等)」「行動経済学の話題」や実務的に重要な「信頼性理論、品質管理」、「DEA」について追加講述する予定であるが、あくまでも進行状況による。 (3)詳細な講義スケジュールは、第一回の授業時に配布する。
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準備学習(予習・復習)等の内容と分量 |
講義スケジュールを配布。それに従って、下記の予習・復習をすること。 教科書の内容とそこに出てくる統計学(確率変数の平均・分散、正規分布等)の基礎、微積の基礎、行列と行列式の概念は(若干は解説するが)予習してくること。 演習問題の解答は講義では示さないので、復習時に各自解答すること。 |
成績評価の基準と方法 |
(1)小テスト(3回):合計60点 (2)期末テスト:40点 (3)評価:90点以上:秀、80〜89点:優、70〜79点:良、60〜69点:可、59点以下:不可
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テキスト・教科書 |
ORの基礎 AHPから最適化まで / 加藤豊、小沢正典 : 実教出版, 1998 同じような名称の本が、同じ出版社から出版されているので注意すること。
(生協の教科書コーナに出るよう手配しておく) |
講義指定図書 |
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参照ホームページ |
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備考 |
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更新日時 |
2009/01/19 17:41:47 |