|
キーワード検索 |
音楽、音楽理論、楽典、西洋音楽史、音楽様式 |
授業の目標 |
この授業では、西洋音楽の記譜法を用いて、音楽の構成要素(音高・音程・音長・拍・拍子・音階・旋法・音列・和音・和声等)といった基礎的項目について解説する。また、それらの知識を応用しながら西洋音楽史における様式の変遷について、楽曲を分析しながら考えるとともに、特定の様式に基づいた簡単な曲を創作する。 |
到達目標 |
(1) 音楽の構成要素である音高・音程・音長・拍・拍子・音階・旋法・音列・和音・和声の基礎的な内容について、「音符を見てわかる」「聴いててわかる」ようになる。(評価対象:ミニクイズ・期末試験) (2) 特定の楽曲の特徴を、各構成要素の観点から分析し、適切な表現で分かりやすく説明できるようになる。(評価対象:ミニクイズ・分析課題・期末試験) (3) 自分が「何が分かって何が分からないのか」「何ができて何ができないのか」ということに対し自己認識し、分からないことやできないことに関し、教員に質問したりアドバイスを求めたりすることができるようになる。(評価対象:出席・質疑・活動参加・自己評価)
|
授業計画 |
「オリエンテーション」と「まとめ」を除いた項目は、必ずしもこの順番に行うわけではなく、カバーしたいと思っている内容を列記したものである。 ・オリエンテーション、音楽知識確認テスト、授業の概観 ・分析の基礎(1):「パターン・リーディング/パターン・リスニング」とは?/パターン操作による即興演奏 ・分析の基礎(2):「旋法」とは?/様々な旋法を使ったミニ創作 ・分析の基礎(3):「長旋法と長音階」「短旋法と短音階」/長・短音階を使ったQ&A ・分析の基礎(4):長・短音階上の「三和音」/三和音を使ったミニ創作 ・分析の基礎(5):「音程」/「3度、6度、10度」と「複旋律」 ・分析の基礎(6):「I, IV, V, V7」と「和声法の基礎」 ・分析の基礎(7):「七の和音」/「和声法の応用」 ・分析の基礎(8):「五度圏」と「転調」 ・分析の基礎(9):「音列」とは?/独自の音列でミニ創作 ・西洋音楽史(1):「グレゴリオ聖歌」と「教会旋法」/「教会旋法、ここにもあるぞ!」 ・西洋音楽史(2):「バロック」と「対位法」/「バッハ『2声インベンション』の分析に挑戦!」 ・西洋音楽史(3):「古典派」と「和声法」/「ベートーベンの楽曲分析に挑戦!」 ・西洋音楽史(4):「ロマン派」と「和声法の発展」/「チャイコフスキーの楽曲分析に挑戦!」 ・西洋音楽史(5):「印象派」と「和声法の崩壊」「東洋からの響きの融合」/「ドビュッシー(ピアノ曲)の分析に挑戦!」 ・まとめ: 「音楽」とは?「音楽理論」とは?
|
準備学習(予習・復習)等の内容と分量 |
*「中上級」なので、指定された教科書の1講、2講、3講、4講、7講、8講、9講、15講の内容は、自習しておく必要がある。 *「2単位」分の準備学習(主に復習・課題遂行)はしっかり課されると思って欲しい。 |
成績評価の基準と方法 |
到達目標(1-3)が達成できたかどうかを下記の方法で評価した上で総合的に判断する。 ・出席(15%):各授業の最後に「学習に関する自己評価」を行い、それを「出席」とする。 ・ミニクイズ(5%):授業でカバーした内容の理解を確認するため、簡単な「聴き取り」「読みとり(分析)」「用語の理解」を中心として、授業中に数回行なう。 ・作曲・分析課題(50%):授業の復習・応用となるような課題(楽曲分析・創作など)を、学期中に4回課す。 ・期末試験(30%):ミニクイズと同様の問題と、それらの応用問題を課す。 ・その他(+α):授業中に行う学生参加型活動に特に積極的に参加した場合にボーナス点を与える。 ・出席、ミニクイズ、作曲・分析課題、期末試験の点数と、ボーナス点を総合的に判断し、下記基準に沿った絶対評価とする。 90%以上を「秀」、80%以上を「優」70-79%を「良」、60-69%を「可」、59%以下を「不可」とする。
|
テキスト・教科書 |
改訂版・説き語り楽典講座 / 土田京子 : ヤマハミュージックメディア出版, 2005, ISBN:978-4-636-20416-2 |
講義指定図書 |
おもしろく学ぶ楽典 / 池辺晋一郎 : 音楽之友社, 1995, ISBN:4-276-31291-4 Music: A Very short introduction. / Cook, N. : Oxford University Press, 1998, ISBN:0-19-285340-6 |
参照ホームページ |
|
備考 |
*この授業は、西洋記譜法の基礎をすでに習得した学生(簡単な楽譜であれば歌える、演奏できる学生)を対象として行う。受講資格の目安としては、上記「準備学習」の部分に書いた教科書の該当部分に目を通し、比較的容易に理解できるくらいの基礎知識を持っていることとする。 *受講希望者は、第1回目の授業で行なわれる「音楽知識確認テスト」を受けることを必須とする。受講生が教室の許容人数を超える場合には、このテストの結果を元に受講の可否を決定する。 |
更新日時 |
2009/01/29 16:18:42 |