北海道大学シラバス
科目名[英文名]
英語演習  English Seminar
講義題目
中級:重大感染症発生の端緒論文を読む 
責任教員[ローマ字表記](所属)
小華和 柾志[Masashi KOHANAWA](医学研究科) 
担当教員[ローマ字表記](所属)
小華和 柾志[Masashi KOHANAWA](医学研究科) 
科目種別 全学教育科目(外国語科目)  他学部履修等の可否 ---- 
開講年度   2009  開講学期 1学期  時間割番号 000441 
授業形態 演習  単位数 2  対象年次 1 
対象学科・クラス 基礎1-52組  補足事項 中級56 
 
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O-157、HIV、プリオン病(狂牛病)
授業の目標
 感染症は時として忽然と現れる。本演習では現在有名になっている感染症が発見される発端となった英語論文を読み、新たなる感染症(新興感染症と呼ばれる)がどのような考え方で明らかにされたかを学ぶ。新興感染症発見の考え方、解析の姿勢には一定のパターンがあり、科学における代表的なものの考え方の一つを学ぶことができる。このような考え方は、実は日本人が不得手とするところがあり、英語の原著で学ぶことは意義深い。
到達目標
1)医学領域における英語にふれる経験を持つ。
2)「感染症の発見」における単純な考え方と、解析の労力の大きさについて学び、
現在並びに将来種々の分野において活動する場合に、目の前で繰り広げられている
事象が新たなる発見であるという可能性を常に念頭に置きながら研究・活動できる。
授業計画
 O-157、HIV、プリオン病について端緒論文を渡すので各自精読したうえで、
文意、疑問点、考察、などを発表してもらう。英語自体のレベルとしては、医学論文は科学
論文なので平易であるが、専門用語については極力教員が解説する。演習時間中の発言、
回答などは成績に加味するので積極的に行うこと。
1.O-157
(1)解説、質疑応答、Abstructセクションを訳する
(2)解説、Methods・Laboratory Investigation・Case Reportセクションを訳する、質疑応答
(3)解説、Rsultsセクションを訳する、質疑応答
(4)解説、Discussionセクションを訳する、質疑応答
(5)解説、全体討議、質疑応答、レポート
2.HIV
(1)解説、質疑応答、Surveillance and Reporting Methodsセクションを訳する、質疑応答
(2)解説、Surveillance and Reporting Methodsセクションを訳する、質疑応答
(3)解説、Surveillance and Reporting Methodsセクションを訳する、質疑応答
(4)解説、Discussionセクションを訳する、質疑応答
(5)解説、全体討議、質疑応答、レポート
3.プリオン病(狂牛病)
(1)解説、質疑応答、Summary・Introductionセクションを訳する。
(2)解説、Methods・Resultsセクションを訳する、質疑応答
(3)解説、Methods・Resultsセクションを訳する、質疑応答
(4)解説、Discussionセクションを訳する、質疑応答
(5)解説、全体討議、質疑応答、レポート
準備学習(予習・復習)等の内容と分量
最初の授業において英語論文を3編渡すので授業の進行にあわせて英訳・理解をする努力を
すること。授業は段落毎に英訳をしてきた学生に発表してもらい、内容について教員が解説
したり学生が質問したりする形式で行う。英訳を行った回数は直接評価に反映させる。また
授業中の質問も同様に評価対象である。
予習・復習は強制はしない。学生の自己裁量とする。ただし、最終レポートにおいて
がんばるよりは普段ちょこちょこと英訳をしてくれた方が楽に高評価が得られるものと考えて
いただきたい。
成績評価の基準と方法
 評価はレポートを基本とし、これに演習時間中の発言頻度を加える。発言は教員へのメールとして行っても良い。
 レポートの中身は、渡した英語論文中からセンテンスを拾う形式の問いと、表題論文に関する考察となる。(O-157、HIV、プリオン病のいずれかを選択して一つを最終レポートにすること)
 適宜疑問なところはネットで検索することを勧める。検索して学んだことを教員にメールすれば、これも評価対象とする。
 評価については、どのようなことでも良いので、教員にわかるようにアピールすること。
テキスト・教科書
講義指定図書
参照ホームページ


備考
更新日時
2009/01/23 10:06:08