北海道大学シラバス
科目名[英文名]
生物学  Biology
講義題目
生物多様性 
責任教員[ローマ字表記](所属)
栃内 新[Shin TOCHINAI](大学院理学研究院) 
担当教員[ローマ字表記](所属)
栃内 新[Shin TOCHINAI](大学院理学研究院) 
科目種別 全学教育科目(基礎科目)  他学部履修等の可否 ---- 
開講年度   2009  開講学期 2学期  時間割番号 001205 
授業形態 講義  単位数 2  対象年次 1 
対象学科・クラス 基礎15,16組  補足事項 (16組は学生番号奇数) 
 
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動物体の構造と機能,恒常性維持,性と生殖,脊椎動物の発生
授業の目標
今日の生物学は,多くの自然科学領域が重なり合う場であり,また,自然科学が人間科学や社会科学と交差する場として,科学において中心的な役割を果たすに至っている。日常生活においても,遺伝子操作や細胞融合をはじめとするバイオテクノロジーや環境問題などの話題から明らかなように,生物学はこれまでになく社会の隅々に織り込まれている。しかし,今日の生物学をこれほどエキサイティングにしている大量の情報は,一方では,その新しい事実や用語で生物学の学生を当惑させてもいる。生物学(生物多様性)では,動物体の構造と機能に関する基礎的な知識・概念の習得を通して生物学的概念の基本枠組みを確立し,これから新しく学ぶ多くの事柄を各自が体系的に整理して収納できるようにその準備を固めることを目標とする。
現代生物学の全体像を理解するためには,この授業の履修とともに,生物学(細胞生物学)も履修することが望ましい。
到達目標
1)動物体の構造と機能に関する基礎的事項(下記「授業計画」の項を参照)を理解する。
2)動物体の構造と機能の基盤であり,生命の基本単位でもある細胞について,確かな知識と概念を学び取る。
3)動物体の構造と機能がそれぞれの動物の生活や環境とどのようにかかわっているかを学習することにより,多様な種がいかにして多様な環境に適応しているかを理解する。
4)これら多様な動物体構造と機能に共通する設計・動作原理を理解する。
授業計画
動物体の構造と機能に関する以下のトピックスを学ぶ。取り上げる題材の種類や順は担当教員によって異なる。必要に応じて、これら構造と機能に密接に関連する細胞機能についても講ずる。
  (1)動物体の構造と動き
  (2)消化器系の構造と働き
  (3)循環器系と呼吸器系の構造と働き
  (4)神経系の構造と働き
  (5)感覚系の構造と働き
  (6)内分泌系の構造と働き
  (7)免疫系の構造と働き
  (8)体内環境の恒常性維持
  (9)性と生殖
 (10)脊椎動物の発生
準備学習(予習・復習)等の内容と分量
毎週の授業の予習・復習として,4.5時間程度の自主学習が望まれる。
成績評価の基準と方法
受講状況,レポートおよび試験の成績により,下記の点から総合的に評価する。1)基礎的知識を正確に理解しているかどうか。2)積極的に参加して問題意識を深めたかどうか。3)問題発見能力・問題解決能力を身につけたかどうか。4)出席状況。評価は相対評価を取っており,秀・優・良・可の比率は,15%:30%:40%:15%程度を目安としている。
テキスト・教科書
レーヴン,ジョンソン 生物学 〔下〕 / レーブン/ジョンソン/ロソス/シンガー : 培風館, 2007, ISBN:978-4-563-07797-6
講義指定図書
参照ホームページ


備考
更新日時
2009/01/29 20:51:43